食品とナノテクノロジー:規制とリスク評価

英国食品基準庁(Food Standard Agency)は,食品にナノテクノロジーが利用されり,工業ナノ材料が添加されたりした場合に,現行の規制やリスク評価で対応可能かどうかの調査を実施し,結果をまとめた報告書の草稿を発表した(pdf).

  • 規制に関して,1)新規の食品&生産プロセス,2)食品添加物,3)食品と接触する材料,4)その他(動物飼料,殺虫剤・動物薬・殺生物剤,食品衛生,5)環境への潜在的な放出を通した曝露,に分けて検討.
  • リスク評価に関して.
  • 他の問題に関して,1)ラベリング,2)輸入.
  • まとめと結論.

結論としては,食品分野では何らかの形で認可プロセスを経るということもあり大きな規制ギャップは見られない,また現行のリスク評価アプローチはナノ材料にも有効であるとした.しかし,将来的なナノテクノロジーの適用の不確実性や毒性学的データの不足も指摘.7月14日までパブリックコメントを求めている.