2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2007 SRA Annual Meetingの予習その3

SRAのSpecialty Groupの1つ「意思決定解析とリスク(Decision Analysis and Risk: DARSG)」の世話人はLinkov氏。彼は"Multi-Criteria Decision Analysis"(MCDA:多基準意思決定解析)の支持者。最近はナノ材料のリスク評価・管理を研究している。DARSGも彼…

デンマーク環境保護省による消費者製品調査

デンマーク環境保護省(EPA)は「消費者製品における化学物質」というサイトで、調査レポートを多数掲載している。その中に、ナノテク製品に関するものが2つあり、どちらも2007年に発表されている。 Survey No.81 "Survey of nanotechnological consumer pro…

大統領府OSTPとCEQが監視原則の覚書を通達

米国大統領府の科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy: OSTP)と環境諮問委員会(Council on Environmental Quality: CEQ)が,省庁向けに覚書(memorandum)を,11月8日発表した(pdf).各省庁で規制導入の動きが出てくるのを牽制する意図…

保険会社のリスク計算の客観性は?

保険会社にとってはナノテクノロジーのような新規リスクがどの程度のものであるのかは経営上とても重要な事項だ.だからSwiss Re社のような大きな保険会社は早い時期からナノテクノロジーのリスクに大きな関心を示していた.新規技術は保険会社にとってビジ…

ナノリスクの現状についての分かりやすいまとめ記事

The Economics誌の"A little risky business" Environmental Science & Technology誌の"The challenge of regulating nanomaterials"

日本でも法規制ギャップ調査が進行中・・・のはず.

首相、消費者重視アピール 安全確保で法令総点検指示へ(産経新聞) しばらく前のニュース記事だけど,これこそまさにまさに「法規制ギャップ調査」だ.いちおう「年内にとりまとめる」とあるので楽しみだ.「点検の対象は食品、消費者、商取引、輸出入、建…

NTPにおけるナノ材料

12月6日に開催されるNational Toxicology Program(NTP)のBoard of Scientific Counselors Meeting(科学諮問委員会のミーティング)で,候補物質として「ナノスケール金」が取り上げられる(リンク).そのための"NTP Research Concept: Nanoscale Gold"が用…

2007 SRA Annual Meetingの予習その2

12日のPlenaryは昼食を食べながらの"Nudge Nudge, Say No More?".どうもこの言葉はモンティ・パイソンからの引用のようだ.ゲストは今大会一番の大物,Chicogo大学ロースクール教授のCass R. Sunstein氏.タイトルは「リバタリアン・パターナリズムは矛盾し…

2007 SRA Annual Meetingの予習その1

米国San Antonioで12月9〜12日まで開催されるSociety for Risk Analysis 2007 Annual Meetingの予習を開始.まずは毎年充実しているPlenary Sessionの顔ぶれをチェック. 10日朝のテーマは"Get Smart"で,神経科学者のJoseph LeDous氏と心理学者のElke U. We…

米国EPA人事

EPAのOffice of Research & DevelopmentのトップであるGeorge Gray氏が、Nanotechnology Environment & Health Implications (NEHI) WGの共同議長に任命された。NEHIは、Nanoscale Science Engineering & Technology (NSET)小委員会の一部であり、NSETは、Na…

米国で法規制ギャップ調査プロジェクト

規制緩和についてはあちこちで熱心に議論されてきたけれど,法規制が足りないところを探す努力は見当たらない.つまり法規制ギャップ調査だ.多くの事故や事件はこうしたギャップにおいて発生する.技術開発のスピードに比べて法規制改正のスピードは遅い.…

行動規範を作ろうという動き

欧州委員会主催の"Debate on Governance Initiatives for the European Nanotechnology Community in the Public and Private Sectors"(公的および民間部門の欧州ナノテクコミュニティのためのガバナンス・イニシアティブについての議論)が,12月5日にブリ…

小委員会でのヒアリング

小委員会でのヒアリングは10月31日に実施されたもので3回目. 第1回:2005年11月17日「ナノテクノロジーの環境と安全への影響:どのような研究が必要か?」 第2回:2006年9月21日「ナノテクノロジーの環境と安全への影響に関する研究:連邦省庁は何をやって…