2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

欧州の新しいプロジェクト"Framing Nano"

欧州委員会によって資金提供されているFP7プロジェクトの1つ。ナノテクの責任ある発展のためのガバナンス枠組みを検討する場となる。場当たり的な対応ではなく、ガバナンス枠組みとしてあるべき全体像を検討するというアプローチだ。ガバナンス枠組みの検討…

米国EPAのNMSP基礎プログラム、最後の追い込み!

28日(月)の締め切りを前に、7月24日時点の最新参加状況(EPAのNMSPサイト)。基礎プログラムへの参加は9社で、68種類のナノ材料をカバーしている(9社のうち1社は匿名)。 DuPont Nanophase Technologies Corporation Nantero(日本語サイト) Office ZPI…

重要そうなのでJing et al.(in press)の要旨を訳してみた。

Maynard氏がブログで取り上げた論文。アグリゲート(aggregate)とアグロメレート(agglomerate)はどう違うんだっけ?いつも忘れてしまう。Maynard氏はあまり区別してないように思ったんだけど、この論文は厳密に区別してる。だったら、de-agglomerationだ…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ(リアルタイムに復帰)

7月17日のテーマは"Wysinwyg"、つまり"What You See Is Not What You Get"(あなたが見ているものはあなたが得るものではない)。ナノ文脈で言うと、がんばって計測してモニターしてキャラクタライズしても、その後、曝露したり、健康影響を引き起こしたりす…

EPAがVSLの公式値を下げたというAP記事

環境保護庁(EPA)が確率的生命価値(VSL)の公式値を下げたらしい。Associated Pressが記事を配信したおかげであちこちのニュースサイトに掲載されている。基本は、"An American Life Worth Less Today"(Timeなど)という見出しだけど、msnbcは独自に、"How…

業界団体からNMSP支持の共同声明

米国EPAの自主的報告制度であるNMSP(Nanoscale Materials Stewardship Program)の基礎的プログラム(Basic Program)への参加の締切日(7月28日)を前に、7月11日、3つの業界団体(あるいは団体内の組織)からの支持声明なるものが発表された。その中の興…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ(やっと追いついた!)

6月28日は銀ナノ粒子は本当に消えていたという話 2007年12月15日のブログ「クマのベニーちゃんと消えたナノ粒子の件」でMaynardさんは銀ナノ粒子を抗菌剤として使ったクマのぬいぐるみからナノ表示がなくなったことを指摘していた(ここでの解説)。ところが…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ(まだ続く)

6月13日は合成生物学(Synthetic biology)とハッカー文化(hacker culture)の話 なぜハッカーかと言うと、合成生物学はいわば生物学版のハッカーだということ。そしてまさにハッカー文化が浸透しつつある。そうすると必然的に、社会的・倫理的問題が生じ、…

ナノ会議とポータルサイト

ナノカンファレンスコム NanoConferences.comはナノ関連の会議を探すのに便利。 Nano Risk Analysis Workshop 2008年9月10〜11日にワシントンDCで開催。SRAのEmerging Nanoscale Materials Specialty Groupが主催するワークショップ。討議に基づいてホワイト…

DuPontのNano Risk Frameworkのグローバル展開

DuPontとEnvironmental Defense Fund (EDF)は7月9日、Nano Risk Frameworkの中国語訳、スペイン語訳、フランス語訳を公開した。プレスリリースによると、フレームワークの最終版が出てからの1年間に、業界団体(American Chemistry Council's Nanotechnology…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ(続く)

5月31日は新規ハイブリッドナノ材料の話 Maynard氏がユニークなところは、ナノのリスクだけでなく、ベネフィットもバランスよく語ること。両方の最先端を話すことができる人材はなかなかいない。今回取り上げられたのは、Nano Letter誌のオンライン版に掲載…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ(もうちょっと続く)

5月17日はデカップリングの話 デカップリング(decoupling)はこれからナノテクのガバナンスを考える上でとても重要になってくる概念だ。社会に対して売り込んでいく際には「ナノテクノロジー」という括りは有効だった。ブログではこれを"grand idea"と言っ…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ

5月2日は銀ナノ粒子の話 PENのインベントリでは明記されている材料の中で銀ナノが最も多い。ちなみに日本版では白金ナノコロイドやフラーレンが多い。銀ナノ粒子をめぐっては4月に2つの興味深い動きがあった。この日のブログでは両方が取り上げられている。 …

しばらく忘れていたAndrew Maynard氏のブログ追っかけ

前回は4月13日分(間違って12日って書いてるけど)までだったので続きをぼちぼち。グアダラハラに行く飛行機の中で読んだままになってた。 4月18日はナノテクリスク研究予算の話 NNIは2008年2月に発表した戦略(Strategy for Nanotechnology-Related Environ…