2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

米国下院の小委員会でヒアリング・・・NNIでの優先順位策定の遅れが焦点か?

10月31日、米国下院の科学技術委員会、研究と科学教育小委員会で「ナノテクノロジーの環境と安全への影響に関する研究:NNIのもとでの計画と実施の現状(Research on Environmental and Safety Impacts of Nanotechnology: Current Status of Planning and I…

ADSDRがナノ材料を有害性評価対象候補へ

Lynn L. Bergeson氏のblogによると,Agency for Toxic Substances and Disease Registry (ATSDR)は,"toxicological profile"を作成する候補物質リストを挙げ,一般からのリクエストを募っている(10月25日付けFederal Register).候補物質が73ある中で,71…

英国の自発的報告制度(VRS)は失敗っぽいなあ。

Defraによる制度が始まって1年が立ち、3か月ごとの報告の4回目が発表された(pdf)。最新の3か月はとうとう新たな提出件数ゼロという事態になってしまった。合計すると1年間で9つの提出。内訳は、産業界から7件、学術界から2件。政府の有害物質諮問委員会(A…

Dupont社が新製品リリースと同時に「リスク評価ワークシート」を発表!

Dupont(デュポン)社は6月21日に正式発表した"Nano Risk Framework"を実際の製品に適用した「ナノ材料リスク評価ワークシート」を発表した。もともとケーススタディは3種類のナノ材料が対象。1)DuPont™ Light Stabilizer 210(光安定剤)、2) Carbon Nanotu…

貧困と人間発達

米国National Institute of Health (NIH)が,"Council of Science Editors' 2007 Global Theme Issue on Poverty and Human Development"というイベントを立ち上げた.10月22日に開催され,もうwebcastで字幕付きで見れる(realplayer).JAMAやBMJを始めと…

タミフルが下水処理場を素通り

インフルエンザ治療薬であるタミフルが通常の下水処理施設では除去されず,そのことが耐性菌を招くことにつながるのではないかと指摘する論文,「抗ウイルス剤オセルタミビルは通常の下水処理では除去あるいは分解されない:インフルエンザA型ウイルスの耐性…

高齢者の肺がん治療は非効率

American Cancer SocietyのジャーナルCancerに載った論文.「高齢者における肺がんへの医学的介入の価値:SEER-CMHSFからの結果(The value of medical interventions for lung cancer in the elderly: Results from SEER-CMHSF)」は,高齢者の肺がん治療は…

ルワンダ大虐殺と精神的無感覚

"Hotel Rwanda"(邦題:ホテル・ルワンダ)に続いて,"Shooting Dogs"(邦題:ルワンダの涙)を見た.フツ族とツチ族という部族同士の対立から始まった犠牲者が100万人と言われる大虐殺をテーマにした悲惨な話だけど,「ホテル・ルワンダ」はホテルが匿った…

「国立」が付くのと付かないのとでは大違い

WIRED JAPANの「『iPhone』の有害物質:米国立環境衛生センターが法的手続きを開始」という記事の見出しをみて驚いたけど、「米国立環境衛生センター」は間違いで、法的手続きを準備しているのはNGO団体である"Center for Environmental Health (CEH)"の方。…

ブートキャンプ

用量反応評価ブートキャンプというのが10月22〜26日にOhio州Cincinnatiで開催される.Toxicology Excellence for Risk Assessment (TERA)主催.ブートキャンプというだけあって,相当鍛えられそうだ.費用は$1500.

ナノテクノロジーと健康:証拠と影響(つづき)

8月2日に書いたMichigan大学で10月25〜26日に開催されるイベントのアジェンダが出ている.内容がとてもユニークで,メンバー豪華.プログラムは3部構成. ナノ粒子の毒性 証拠が無い場合の政策 リスクをコミュニケートする:事実,フィクション,バイアス

ダイオキシン摂取量

ダイオキシン類の摂取量の最新情報を抑えておく.厚生労働省と東京都の結果. 平成18年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について トータルダイエットスタディ.食品からの1日摂取量は「1.04±0.47pg TEQ/kgbw/日(0.38〜1.94pgTEQ/kgb…

久しぶりに予測市場をチェック.

まずはintrade.米国で鳥インフルエンザが今年中に発生する確率は4.8%で取引,来年3月末まででは7.0%,6月末まででは11.0%.ノーベル平和賞はゴアが50%近くで断トツ,経済学賞は全然取引がないなあ.買値だけで言うと,Barro, Tullock, Tirole,Famaあた…

年内のナノ会議

‘Nanoparticles for European Industry ll - Measurement, Characterisation and Standardisation; Manufacturing Scale-Up and Processing; Regulation, Risks and Toxicology’ 10月24〜25日にロンドンで開催.「計測,キャラクタリゼーション,標準化;製…

洗濯機はdeviceかpesticideか?

2006年の秋に,EPAがSamsungの銀ナノ粒子を使った洗濯機を"pesticide"として規制するつもりだというニュースが流れ,これに対してEPAは2007年春にも考え方をまとめて官報に発表するとしていた.ようやく,9月21日,EPAのPesticidesのサイトと官報通知に発表…

Nanotechnology Product News (NPN)という新しいウェブサイト

Big Leaf, LLC社が、Nanotechnology Product News (NPN)という新しいウェブサイトを立ち上げた。ネタ元として重宝しそうだ。

カリフォルニア州のDTSCによるシンポジウム(10/3)

Department of Toxic Substances Control (DTSC)主催の「ナノテクノロジー・シンポジウム?:環境中のナノ粒子の潜在的ハザード」が、10月3日に開催された(リンク)。化学的/物理化学的特性などについての報告のほかに、ここでもEnvironmental DefenseのDen…

nanoTX'07(10/2〜4)

10月2〜4日に米国ダラスで開催されたていたnanoTX'07("TX"はたぶん「テキサス」)は、「明日の約束、ナノテクノロジービジネス」という副題が付くような産業界のための会議だけれど、環境健康安全に関するセッションが2つも設定されていた。1つ目が職業曝露…

CNT製造に伴う副生成物

CNTの製造に伴って,CNT以外の様々な汚染物質が副生成物として排出されていることを指摘した研究が,American Chemical Societyの234回大会で,MITとWoods Hole Oceanographic Institutionの研究者らによって発表されたらしい.化学気相成長法(chemical vap…

PENとConsumers Unionが“ConsumersTalkNano”を開始

Project on Emerging Nanotechnologies(PEN)とConsumers Unionのコラボによるオンラインイベントが,2007年10月23〜24日に開催される.登録すれば両日に3人ずつのパネリストたちと議論ができる.1日目のタイトルは「ナノテクノロジーと消費者製品:イント…

PENがナノテク消費者製品インベントリをまた更新

Project on Emerging Nanotechnologies(PEN)のナノテク消費者製品インベントリが更新され580製品になったというニュース.当初は220だった.タイトルは「ナノテクノロジー:ギーク(オタク,変人)だけのものじゃない」.要するに,コンピュータ関連機器な…