2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3月のナノリスクイベント2件

Nanotechnology: Identifying Hazards and Evaluating Risks(ナノテクノロジー:ハザードを特定しリスクを評価する) 2008年3月4日にRutgers大学で開催。Igor Linkov氏がナノ材料のリスク管理について、Michigan大学のOlivier Jolliet氏がナノテクノロジー…

ノキアのナノテク携帯"Morph"

ネット上ではかなり話題になっている。まだニューヨーク近代美術館の企画展示”Design and the Elastic Mind”に出展という段階ではあるのだけれど。1月のタタ・モーターズによる「ナノ」に続いて、世間の「ナノテク認知」にプラスに働くだろう。

日本での動き

欧米の人と話しても何もないのでしゃべるネタがなかったが、これまで比較的穏やかだった日本でも2008年に入り俄かに動き出した。英国や米国でのこれまでの議論がますます参考になるだろう。まずは世間の「ナノテク認知」にマイナスに働きそうなネタを列挙。 …

ES&T記事「ナノテクノロジーのリスクはまだ不確実なまま」

Environmental Science & Technology誌の分かりやすいまとめ記事。最近の状況を把握するためには読む価値あり。副題には「大量の研究が出てきているにもかかわらず、科学者はどのナノ材料が環境やヒト健康に有害であるかまだ言うことができない」とある。

EPAにナノリスクのことを聞く

米国環境保護庁(EPA)は"Ask EPA"というオンライン・インタラクティブ・フォーラムを持っている。2月20日のセッションのテーマは、先日開始されたばかりの"Nanoscale Materials Stewardship Program"で、回答するのはJim Gulliford氏。ナノ材料への規制は施…

米国EPAによるNRS草稿(続き)

過去記事:米国EPAによる「ナノ材料研究戦略(NRS)」草稿(2008年2月15日) 米国EPAが1月末に発表したNRS(ナノ材料研究戦略)草稿]に関する続報。Lynn L. Bergeson氏によると、NRSの外部ピアレビューを受託しているVersar, Inc.は、草稿をレビューするため…

神経科学と社会の関係を探る「ニューロソサイエティーズ("neurosocieties")」開始

European Science Foundation (ESF)が資金を出しているEuropean Neuroscience and Society Network (欧州神経科学と社会ネットワーク:ENSN)が、神経科学(neurosciences)の発展の社会的・法的・倫理的インプリケーションを探る"neurosocieties"というプロ…

ナノテクノロジーは道徳的に受け入れ可能(morally acceptable)か?

AAASの年会で、University of Wisconsin-MadisonのDietram Scheufele氏がまた最新アンケートの結果を報告したようだ。彼は、Nature Nanotechnology誌の2007年12月号に発表したアンケート調査結果("Scientists worry about some risks more than the public"…

米国EPAによる「ナノ材料研究戦略(NRS)」草稿

去年予告したように、米国EPAからDraft Nanomaterial Research Strategy (NRS)が発表された(pdf)。今後外部ピアレビューを経てファイナライズされる。4つの重要研究テーマと、その中の7つの重要課題が挙げられた。 発生源、運命、移動、曝露(Sources, Fate,…

米国NSETによる「ナノテクノロジー関連の環境健康安全研究のための戦略」完成

NSET(Nanoscale Science Engineering & Technology)小委員会がNNIの環境健康安全に関する研究戦略レポートを発表した(pdf)。2006年9月に発表されたEHS研究ニーズを75項目並べて示した報告書(Environmental, Health, and Safety Research Needs for Engin…

最近重要ニュース目白押しなのでひとまずメモ

米国NNIが2007 NNI Strategic Planを発表(Jan. 2, 2008) 米国EPAが"Nanoscale Material Stewardship Program(NMSP)"を正式スタート(Jan. 28, 2008) 欧州委員会が行動規範(Code of Conduct for Responsible Nanosciences and Nanotechnologies Research)…

ナノリスクをGoogle検索

いくつかのキーワードで検索してみた結果の上位5サイト。なぜか2004〜2005年のものが多く上位に来てしまった。これだと最新情報にたどりつかないかもしれない。やはり、トップで表示されるような日本語で読めるPENやICONのようなサイトが必要だなあ。 ナノテ…

Nano IQテストに答えてiPod Nanoを当てよう

Project on Emerging Nanotechnologies(PEN)のサイトがリニューアルしたのを記念して、Nano IQテストに答えてiPod Nanoを当てよう(Take the quiz for a chance to win one of five iPod Nanos!)が開催中。5台当たるらしい。クイズは5問あって、なんとか全…

Googleニュースアラートの整理

新聞もテレビも見ないので、主要なニュースソースはRSS配信とGoogleニュースアラートだ。現在、GoogleニュースアラートとGoogle News Alertを配信してもらっているキーワードは以下のとおり…アンケート、インフルエンザ、エタノール、ナノ、ナノテクノロジー…

将来世代の安全と所得は低下するという予想

Gallup社の"Voice of the People"プロジェクト Davos会議に合わせて出されたアンケート。日本でも一部メディアで「「次世代の繁栄」3割に減少 60カ国調査」なんて報道された(すでに記事は見当たらず)。元は、GALLUP社の"Voice of the People"プロジェク…

英国規格協会(BSI)の9つの文書

Maynardさんも言うように、BSIが9つのナノテク関連文書を作成した。用語に関するものが6つ、ガイダンスが3つ。ここからすべてダウンロードできる。 PD 6699-1 ナノ材料を特定するための優れた実践ガイド(Good practice guide to specifying nanomaterials)…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ

恒例のMaynardさんのBlogのキャッチアップ。どうしてMaynard氏を追っかけるのかというとこの分野において非常にユニークな存在だから。エアロゾル計測の専門家でもあり、ナノ材料のリスク評価・管理の全体が分かる数少ない専門家でもあり、サイエンス・コミ…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ

欠かさずチェックしているMaynardさんのブログ。しばらく間が空いてしまったので1月前半分をチェック。 1月4日、ナノテクR&Dに70億ドルも投資してきたけど、それに見合う成果を示せるだろうか?心配だなあ(意訳) この日は、2007年12月に発表された"The Nat…

新型インフルエンザのハザードとリスクの大きさメモ

小説・ドラマ・映画 日本人の間で新型インフルエンザのリスク認知が上がってきているかもしれない。国立感染症研究所の岡田晴恵氏が小説「H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ」も含めて立て続けに本を出版し、1月にはNHKテレビで「シ…