2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

RCEPの「環境中における新規材料:ナノテクノロジーのケース」付録

付録がAからJまで付いており、そこから気になった点をメモ。 付録Bはヒアリング先一覧。日本には2007年11月に来たようだ。対象となった組織はけっこう多いが、個人はゼロ。公的機関としては、経産省、文部科学省、厚労省、独立行政法人 物質・材料研究機構、…

RCEPの「環境中における新規材料:ナノテクノロジーのケース」:本文

王立環境汚染委員会(Royal Commission on Environmental Pollution: RCEP)は、王室、政府、技官、一般人に対して環境問題に関する助言を行うために、1970年に設立された独立委員会。11月12日に、第12次の報告書が発表された(リンク)。タイトルの「環境中…

カドミウム汚染米の疑惑は一件落着?

しばらく前は追いかけていたのだけどちょっと忘れていた間に、農水省から10月31日付でプレスリリース「カドミウム含有米の非食用処理に関する調査結果について」が出ていた。平成15年4月から20年8月までの分では、変形加工が適正に行われ、さらに、合板工場…

英国のWhich?が化粧品におけるナノ粒子についての報告書を発表

Which? "Small Wonder: Nanotechnology in Cosmetics"(pdf) 英国系のメディアで、化粧品のナノ粒子の話題が盛り上がっている。特に、Daily Mail「ナノ粒子を使ったビューティクリームはあなたの体に毒かもしれない」はセンセーショナルに取り上げている。情…

Thomas Swanが、MWCNTに続いてSWCNTの同意指令を受けた。

Thomas Swan & Co. Ltd.が、多層カーボンナノチューブ(MWCNT)(ブランド名、Elicarb)についてPMNを提出し、EPAから同意指令(Consent Order)を受けたことは以前書いたが、続いて、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)についても同意指令を受けた(同社のプ…

米国と英国での一般人への地球温暖化リスク認知アンケート調査

日本では、テレビはCMも報道もバラエティもエコエコしてるが、一方で、人為的温暖化説への懐疑本がたくさん出ている。一般人の地球温暖化リスク認知はどうなっているのかとても興味がある。1990年くらいから毎年定点調査をやっておくべきだった!今からでも…

論文「構造的欠陥が多層カーボンナノチューブの急性肺毒性に大きな役割を果たす」

2008年10月29日付けのEDFのCal Baier-AndersonのBlog記事「A.長さ、B.金属、C.酸素、D.表面、E.これらすべて?」は、CNTの有害性に影響する物理化学的特性について、Chemical Research in Toxicology誌の9月号に載った2本の論文を紹介している。アブストだけ…

論文「カーボンナノチューブの抗菌効果:サイズが問題だ!」

Kang, S., Herzberg, M., Rodrigues, D. F. and Elimelech, M. (2008). Antibacterial effects of carbon nanotubes: size does matter! Langmuir 24(13): 6409-6413. "Size does matter!"という主張が入ったタイトルが気になり読んでみた。不純物を除いてキ…

今度はTSCAのSec.8を使った有害性情報収集の話

今度はTSCAのSec.8("Reporting and retention of information")だ。TSCAには様々な条項があって解釈や利用をめぐっていろいろな議論が可能だ。それに比べて日本の(現行の)化審法は単純明快だ。単純過ぎて面白みに欠けるとも言える。 TSCAのSec.8の(e)は"N…

CNTのTSCAインベントリステータスについての官報通知

10月31日、EPAは官報通知(Federal Register Notice)を発表した。 Toxic Substances Control Act Inventory Status of Carbon Nanotubes (pdf)。 カーボンナノチューブ(CNT)は、グラファイトをはじめとする炭素の既存の同素体とは異なる化学物質であり、T…