2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ

12月26日は、家庭でできる"synthetic biology"の話。 Associated Pressで報道された「バイオハッキング(biohacking)」、つまり、自分の家でメラミンを検出するバクテリアを人工的に作ってしまったという女性の話。こういうのを"DIYBio"というらしい。ナノ…

[ナノ]"MINChar Initiative"によるパラメータのリスト

10月のワークショップには、大学や公的研究機関からだけでなく、Dow、BASF、ACCといった企業(団体)からも参加していることも見逃せない。BASFからは2人も。ワークショップでの議論のベースになったこのプレゼンがとても便利。ISO草稿(2008)、OECD(2008…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ

12月13日は、「Twitterで科学技術コミュニケーションが可能か」実験の結果報告。 新しいもの好きなMaynard氏は、12月8日〜12日の5日間、Twitterで毎日5回ずつメッセージを流すという実験を行った。科学技術コミュニケーションにTwitterは有用かどうかがテー…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ

まだ2008年だ。 12月10日は、科学技術イノベーションへの「愛のむち」の話。 National AcademiesのNational Research Councilから発表された報告書「ナノテク関連の環境健康安全研究についての連邦政府の戦略に関するレビュー」が取り上げられた。そもそも20…

Andrew Maynard氏のブログ追っかけ

12月1日の工業ナノ材料の曝露基準値の話の詳細。 12月1日のエントリの「工業ナノ材料の曝露基準値の話」は重要文献を列挙しただけだったので補足。まず起点はEDFとDuPontによるNano Risk Framework(NRF)だ。Maynard氏はNRFの欠点として、曝露評価のための…

レーザープリンターから放出される微粒子

レーザープリンターから放出される微粒子が以前から問題になっていた。この微粒子はトナー起源だと想定されていた(ぼくもそう思ってた)けど、発生メカニズムや構成要素は特定されていなかった。Morawska氏らの研究で、トナーが紙に溶けて、高温のときある…

最近出た報告書類を一挙まとめ

自分のためのメモという感じで。 EuのScientific Committee on Emerging and Newly Identified Health Risks(SCENIHR)から"Risk Assessment of Products of Nanotechnologies"(pdfで71ページ)がリリース。 米国NIOSHから"Current Intelligence Bulletin …

サンスクリーンにおける酸化亜鉛を巡る動き

非常にややこしいので自分用に整理。まず、2月あたまに、スウェーデンの医薬品庁(Medical Products Agency)は酸化亜鉛の粒子をUVフィルターとして使用したサンスクリーンを販売していた10社に対して製品の販売禁止を命じた(ニュース)。この措置は、そも…

EPAの人事異動(George Gray氏)

米国EPAのOffice of Research and Development (ORD)のトップであったGeorge Gray氏が、新政権発足に合わせてEPAを去ったようだ。Gray氏はHarvard Center for Risk Analysisの前のセンター長(その前は設立者で同じくBush政権に入ったJohn Graham氏)。彼の…

カナダでの公式発表(?)

上で、公式発表はまだ?と書いたんだけど、カナダ政府の官報にあたる"Canada Gazette"の2月21日号に出ている、カナダ環境保護法1999の"Significant New Activity Notice No. 15274"がそれに当たるんだろうか?ここでは「年間10kg以上」となっている(事前の…

そろそろTSCA Sec.5に基づく監視を開始か?

米国EPAは2008年10月31日に発表した官報通知の中で、カーボンナノチューブ(CNT)を新規物質であることを明確に宣言し、生産・輸入する事業者はPremanufacturing Notice(PMN)の提出を義務付けた(リンク)。その際に、「2009年3月1日以降に、EPAは、CNTを…

「ナノではない」という注意書き

スイスの会社Sanitized AGが、結合剤が不要の抗菌剤である"Sanitized® Silver"を米国で発売開始というニュース。わざわざ以下のような記述がある。これは忍び寄る規制の影を察知しての対応だろう。2年前くらいと状況は急速に変わってきた(「ナノ訴求」→「何…