銀ナノ粒子の規制(続き)

Friends of the Earthのドイツ支部であるBUNDが,サムスンの銀ナノ粒子を使った洗濯機を買わないように消費者に呼びかけている.サムスンの言い分は,排出される銀は洗濯機1台あたり年間0.05グラムに過ぎず,排出された銀イオンも水中で素早く非ナノ構造物と結合してしまうというもの.
EPAの動きを受けたブログでの反応を探ってみた.
Nanotechnology Lawではいくつかの疑問を投げかけている.

  1. すでに市場に出ている製品にも規制の網がかかるのか?つまり,規制は遡及的に適用されるのか?
  2. 安全性の挙証責任をEPAから生産者に移すのか?
  3. ある製品がOKならば,銀ナノ粒子を使っている似たような製品もカバーされるのか?そうなると費用負担は誰が?
  4. この規制と他の枠組みの関係は?

nanopublicでは,この動きを「ナノテクノロジーの分野において連邦機関による予防原則の初めての厳格な適用」であり,「挙証責任を生産者の側に移すもの」であると評している.