製品リスト
ウッドロー・ウィルソン国際学術センターが今度はナノテク消費者製品インベントリーを発表した(link).3月8日段階で212の製品名が並んでいる.特徴は次のとおり.
・消費者が容易に購入できるもの.
・企業がナノ訴求しているもの(それが合理的であるもの).
・インターネットで情報を確認できるものに限られている.
・広く情報提供を呼びかけていて,定期的に更新される.
製品のカテゴリーは8つあって,”Health and Fitness”に属するものが半数以上を占めている.さらにこの中では,衣服(Clothing),スポーツ製品(Sporting Goods),化粧品(Cosmetics)が多い.”Food and Beverage”も19件あり,多くはサプリメントだ.日本製品は次の11件.
・ライオン「ルック」
・マルマン「ゴルフクラブ」
・旭硝子「タルナノドット」
・御幸毛織「衣料生地」(”Keorki”と誤記されている)
・帝人「モルフォテックス」
・石澤研究所「ナノーチェモイストリキッド」(※nanoceというブランド)
・ビタミンC60バイオリサーチ株式会社「Radical Sponge」(※化粧品成分)
・コーセー「ルティーナ・ナノフォース」&「ルティーナ・ナノホワイト」
・三洋電機「有機ELディスプレイ」
・ソニー「有機LED」
最近CMでナノ訴求している日立製作所やコーセー以外の化粧品会社などかなり抜け落ちているので,まだまだ充実の余地がありそうだ.iPod Nanoが入っているが,これは"nano"という命名によるのではなく,使っている半導体が100ナノメートル以下の加工であるかららしい(だったら,製品リストは増えすぎるのではないか?).
ここのプロジェクトはいつも先見的だ.インベントリー作成は,Wikiのようなシステムを使って誰でも追加できるようにして,更新手続きまでもオープンにする手もあるかなと思う.