「マジック・ナノ」騒動の続報

ドイツの連邦リスク評価研究所 (BfR)は4月7日,専門家を集めた会議を開催した(link).そこではこんな指摘が.

専門家はまた,製品が高圧ガスを含むエアロゾルスプレーに適用される場合には,製品中の個別物質のこれまでの毒性評価は,不十分であることを指摘した.スプレーの液滴サイズといった物理的な特徴が,気道において毒性影響が生じるかどうか,あるいはどのような毒性影響が生じるかを決める主要な因子である.

ただし,現時点では原因について断言できないそうだ.

粒子の毒性学的性質やナノスケールに関するデータが欠落しているので,エアロゾルの構成要素であるナノ粒子が観察された健康影響に寄与したかどうか.専門家にははっきりと断言できない.

一方,米国の食品医薬品局(FDA)は,この秋に公聴会を開催することを決めた(link).FDAの規制対象下にある製品におけるナノテク利用について情報を収集するのが目的.例えば,食品,食品添加物,動物飼料,化粧品,医薬品,生物製剤,医療機器.