ナノテクノロジー・ガバナンス

ナノテクノロジー・ガバナンス:地球的視野からの環境管理」というシンポジウムが5月19日にヴァンダービルト大学(テネシー州)で開催される(link).これからの時代,新技術を社会が受け入れていくには,政府の規制(regulation)や企業による管理(management)だけではなく,様々な主体の参加のもとで「社会的な管理」が必要になる.こういう場合,「ガバナンス(governance)」という言葉が魅力的だ.しかし,言葉に慣れていないせいか使い方が難しい.特に,何を「ガバナンス」の前に付けるかだ.有名なのは「コーポレート・ガバナンス」だ.IRGCは「リスク・ガバナンス」だし,「環境ガバナンス」という言葉も定着している(例えば,EUEICの用語集).こういった場合は"govern"する対象(=企業,リスク,環境)が前に付く.しかし「社会的ガバナンス」はどうだろうか.ナノテクの文脈でつい使いたくなってしまう言葉なのだけど,ガバナンス自体に「社会的」という意味が含まれていて二重にならないのだろうか?以下は「社会的ガバナンス」の使用例.