ナノ-バイオ会議

2006年8月9〜10日に行われたNANO&BIO SCOIETY会議のプレゼン内容をpowerpointなどで見ることができる.
おもしろそうだったのは次の3つ.

  • The Ethics of Agricultural Biotech: Lessons for Nanotech?
  • Nanomaterials in Consumer Products and FDA Regulations
  • Dealing with nano risks -Nanotechnology dialog activities as a part of a new strategy of risk communication

最初のプレゼンは遺伝子組み換え作物の教訓をナノテクにどう生かすかという話.遺伝子組み換え技術に関する議論を以下の4つに区別する.これは論点を明確にするために重要なことだ.
・本質的な議論
・結果主義的議論
・権利/同意の議論
・構造的/手続き的議論
その上で,ナノテクに関して,(潜在的な)倫理的問題を早い段階で取り込んでしまうことを提言している.
2 番目は,NPOであるCTA(国際テクノロジー・アセスメント・センター)の人.最後はドイツの連邦リスク評価研究所(Federal Institute of Risk Assessment)の人で,今年春のマジック・ナノ騒動のまとめとそこから得られた教訓を話している.キーワードは "differenciation"のようだが,これは「ナノ」という言葉がつく製品が問題を起こすと,ナノテクノロジー全体に影響が波及することを避けたいというニュアンスがある.