将来のリスク認知を探る

European Futurists Conference Lucerne(欧州未来派会議ルツェルン)による「未来を理解する(Making Sense of the Future)」が11月22〜24日にスイスで開催されている.プレ会議での第5ワークショップは「人々のリスク認知を予見する:ナノテクノロジーを例に(Foresight of People's Risk Perception – the Example of Nanotechnology)」というもので,Dr. Arnim WiekとPD Dr. Michael Siegrist(ともにスイス,チューリヒのFederal Institute of Technology)がコーディネータを務める.紹介文はこんな感じ.

一般人の認知は技術革新の受容に非常に重要な役割を演じる.企業家,行政やその他の意思決定者に有用な情報を与えてくれる,将来の技術革新のリスク認知に関する研究はいろいろあるが,それらはすべて,将来の技術発展と現在の選好や認知の間の相違に基づいている.本ワークショップでは,この相違について批判的に議論する機会と,この相違を乗り越えるための将来のリスク認知を構成するための考え方を提供する.われわれはナノテクノロジーのケースでこの考え方を説明する.本ワークショップは,リスクコミュニケーション,イノベーション管理,持続可能なガバナンスの手段としての人々のリスク認知の予見に向けた第一歩となる.

詳細を知りたいところだけど,いま分かるのはここまで.Siegrist氏あたりが論文を書いてくれそうなのでそれまで待とう.
会議の最終日にはProf.Bjorn Lomborgが「どうやって未来を選ぶか:コペンハーゲン・コンセンサスでの優先順位(How to Choose the Future: The Copenhagen Consensus Priorities)」と題する講演を行う.