米国でPMの新環境基準値をめぐって早速提訴

EPAは2006年9月21日,PM2.5の年基準値を15μg/m3のままに据え置き,日基準値を65から35μg/m3に強化するに留めた(link).これは,年基準値の強化を推奨していたCASAC(科学諮問機関)の提案を蹴るという妥協というか苦渋の決断だった.PM10の日基準値は150μg/m3のまま据え置きだった.
この基準値をめぐって,厳しすぎるという提訴と緩すぎるという提訴が同時になされた.前者の原告はAmerican Farm Bureau FederationとNational Pork Producers Council.後者の原告はEarthjusticeで,American Lung Association,Environmental Defense, National Parks Conservation Associationを代表している.