ピークオイルをめぐる国際パネルが必要だ.

気候変動についてはIPCCのおかげで国際的なコンセンサスが得られるようになったし,膨大なデータを集めて最善の予測を行うという一連の作業が確立された.これに対して,ピークオイル原油埋蔵量に関するデータはぜんぜんまとまっていないし,楽観論から悲観論までバラバラだ.原因の1つは,本来公共財であるべき埋蔵資源に関するデータ(埋蔵資源自体も公共財的だと思うけど,まあそれは措いておく)が,石油会社などの持つ私的財として管理されていることだろう.また,環境中の濃度を測定するように簡単に計測できないのもやっかいだ.REACHや化審法のような,化学物質の毒性データを公共財として管理する手法と同じような仕組みで,埋蔵資源情報を公共財化できないだろうか?
持続可能性の問題って,地球温暖化の話だけでなくて,枯渇性資源の管理(世代間分配)の問題でもあるわけで,IPCCだけでは片手落ちな感じがする.IPPO(International Panel on Peal Oil)のようなパネルが必要だ.
ちなみに,2月12日〜15日はInternational Petroleum Weekだった.
いろいろなイベントが行われたようだけど,環境問題についてほとんど触れられなかったとして,Friends of the Earthはさっそく批判(news).