自発的報告制度の現在

オーストラリアでは自発的な情報公開制度に応じて20社以上が申告し,集計結果が報告されたことを紹介したが,英国や米国では見通しはちょっと不透明だ.
英国の自発的報告制度(Voluntary Reporting Scheme: VRS)は2006年9月22日から始まった.計画は2008年9月までの2年間で,四半期ごとにDEFRAから現状報告がある.このたび第二回目の報告があった(pdf).対象期間は12/22〜3/22で,提出は産業界からの3件のみだった.これで合計6件(産業界から4件,学術会から2件)となった.提出件数があまりに少ないため.集計データは示されなかった.DEFRAも制度の利用の少なさに危機感を持ち,ナノテク企業に対して直接,制度の改善すべき点を聞いたようだ.
他方,米国EPAステュアードシップ・プログラム(Stewardship Program)も仕組みとしては似ている.現在,OMBのレビュー中らしい.