「国立」が付くのと付かないのとでは大違い

WIRED JAPANの「『iPhone』の有害物質:米国立環境衛生センターが法的手続きを開始」という記事の見出しをみて驚いたけど、「米国立環境衛生センター」は間違いで、法的手続きを準備しているのはNGO団体である"Center for Environmental Health (CEH)"の方。訳した人は、おそらく国立環境・健康センター(National Center for Environmental Health)と勘違いしたようだ。国立の研究所が民間企業を提訴するのとなると話はでかいけど、NGOが法的手段に訴えるのはよくあることだ。
ちなみに、CEHのプレスリリースはGreanpeace USAの報告"Missed call: the iPhone's hazardous chemicals"(不在着信:iPhoneの有害化学物質)に基づいている。ただし、ここでは違法性が主張されているのではなく、EURoHS指令には適合しているものの、臭素だとかアンチモンだとか塩素だとかは検出されたので、"a greener apple"というキャンペーンにもかかわらず進歩がないぞという叱咤激励(?)的な書きぶりだ。Apple社が目立つからという理由でターゲットにされている感じがする。