英国の自発的報告制度(VRS)は失敗っぽいなあ。

Defraによる制度が始まって1年が立ち、3か月ごとの報告の4回目が発表された(pdf)。最新の3か月はとうとう新たな提出件数ゼロという事態になってしまった。合計すると1年間で9つの提出。内訳は、産業界から7件、学術界から2件。政府の有害物質諮問委員会(ACHS)が7月から制度のレビューを開始しており、まずはガイダンスの改訂が行われる見込み。論点は、提出されたデータをどう使うのかというのがはっきりしていないこと。また、情報公開を請求されたときにちゃんと秘密を守れるのかという懸念があることなど。2008年9月までの2年間がパイロット期間と位置付けられており、目的が達成されたどうかの評価が行われ、失敗したと評価されれば、強制的な報告制度に移行することも視野に入ってくることになる。