米国で法規制ギャップ調査プロジェクト

規制緩和についてはあちこちで熱心に議論されてきたけれど,法規制が足りないところを探す努力は見当たらない.つまり法規制ギャップ調査だ.多くの事故や事件はこうしたギャップにおいて発生する.技術開発のスピードに比べて法規制改正のスピードは遅い.既存の法規制が時代遅れになっているケースが当然多くなる.あらかじめ調査を行い,議論をしておくと,予防措置が可能になる.安全・安心を目指すならばまっさきに取り組むべき課題だ.
米国で,「急速に発展する技術と,倫理的・法的・政策的能力の間のますます広がるギャップに対処する」(Addressing the Growing Gap Between Rapidly Emerging Technologies and Ethical, Legal and Policy Capabilities.)というタイトルの研究予算($80,000)を,Arizona State Universityの研究者グループが受け取った(newsへのリンク).扱う分野は,遺伝子検査と人体の強化,脳スキャン,監視技術,ナノテクノロジー,環境創造が挙げられている.