ビスフェノールAの健康リスク

昨年来の米国でのビスA騒動は10年前の日本を見ているようだった。ビスAの危険性を煽る本が次々出たり、ビスAフリーのガラス製哺乳瓶が売り出されたり。単純に米国は日本の10年遅れなのか？それともこの動きは日本に再上陸するのか？
NTPから"NTP Brief on Bisphenol A"の草稿が発表された（pdf）。詳しくは食品安全情報blogの記事「NTPのビスフェノールAについての概要案」に。結論のポイントはここ（p.38）。

The NTP concurs with the conclusion of the CERHR Expert Panel on Bisphenol A that there is some concern for neural and behavioral effects in fetuses, infants, and children at current human exposures. The NTP also has some concern for bisphenol A exposure in these populations based on effects in the prostate gland, mammary gland, and an earlier age for puberty in females.

昨年夏に概要案が出たときと結論はほぼ同じっぽい（チェックはまだ）。ただ、この"some concern"という意味が世間にどうとらえられるかだ。これから始まるパブコメにも注目。