欧州のRiskBridgeプロジェクト

欧州委員会のFP6資金で実施されていたプロジェクトであるRiskBridgeが今年度で終了する。RiskBridgeの正式名称は、"Building robust, integrative inter-disciplinary governance models for emerging and existing risks"(新興および既存のリスクに対する強固で統合的な学際的ガバナンスモデルの構築)。FP9内のページはここ。プロジェクトは3つのパートからなり、最初はリスクガバナンスの実践に関する意見交換と、それらに基づくリスクガバナンスの学習枠組みの形成、そして最後に実証フェーズとして、6つのリスク分野(幹細胞、ナノテク、放射性廃棄物、堆積物、気候変動、電磁場)に適用する、ということらしい。プロジェクトのfinal conferenceが3月26〜27日にブリュッセルで開催される(pdf)。欧州ではこのようなガバナンス枠組みを検討するプロジェクトが増えている。このプロジェクトの成果についての情報はまだあまり出ていないし、抽象的な話ばかりだろうと予想されるんだけど、こうした試み自体はとても参考になる。