社会的責任投資が企業に情報公開を求める動き

Investor Environmental Health Network（IEHN）によると、社会的責任投資の一環で、ファンドが株主決議の提案を通して、企業にナノ材料を用いた製品やその安全性、社としての方針、規制を超えた対応についての情報の開示を求める動きが始まっているようだ。IEHNのウェブサイトに載っていた事例を列挙する。多くは化粧品か食品が対象だ。

• AVON：2008年にNanomaterial Product Safetyに関する株主決議をCalvert Investmentsが提案し、投票の結果は25.4％。2009年にも再び提案。
• Colgate Palmolive：2008年にNanomaterial Product Safetyに関する株主決議をCalvert Investmentsが提案したが、会社が要求した情報を公開したため提案を取り下げ
• Kellogg：2009年にNanomaterial Product Safetyに関する株主決議をCalvert Investmentsが提案したが、会社が要求した情報を公開したため提案を取り下げ
• Kraft：2009年にNanomaterial Product Safetyに関する株主決議をAs You Sow Foundationが提案。
• McDonalds：2009年にNanomaterial Product Safetyに関する株主決議をAs You Sow Foundationが提案。
• Wal-Mart：2008年にNanomaterial Product Safetyに関する株主決議をAs You Sow Foundationが提案したが、SECによって削除された。