欧州系の小ネタ集

欧州プロジェクト"ENRHES"がウェブ上で企業アンケート

欧州の新しいプロジェクト、ENRHES(Engineered Nanoparticles: Review of Health and Environmental Safety)。目的は、フラーレン、CNTs、金属や金属酸化物のナノ材料のヒト健康や環境への影響の包括的なレビューをすること。文献調査に加えて、企業に対してウェブ上でのアンケートを実施している。実施主体は、Institue of Nanotechnologyで、期間は3月6日まで。アンケートのサイトはここで、欧州の企業でなくても回答できるようだ。レビュー結果は2009年秋にダウンロード可能な形で公開される予定。

もう1つ欧州プロジェクト"ICPCNanoNet"

2008年6月に開始。EUのFP7のプロジェクトの1つ。ICPCNとはInternational Cooperation Partner Countriesの略称。国際協力の対象は、インド、ロシア、中国で日本は入ってない。UKのInstitute of Nanotechnologyがコーディネート。ナノサイエンスに関する情報のアーカイブを作ることが目的らしい。例えば"Risk"についての文献も115ある。こういうのは誰かがやってくれると便利。

英国上院がナノテクと食品に関する小委員

英国上院の科学技術委員会が、"Nanotechnologies and Food inquiry"という小委員会を2月3日に発足。対象は具体的に、食用の製品・添加物・サプリメント、食品包装、食品製造プロセス、動物飼料、殺虫剤と肥料、食品と接触する可能性のある製品(食品容器、調理器具等). 現在、Call for Evidenceということで、3月13日まで書面での情報を募集中。

  • State of the science and its current use in the food sector
  • Health and safety
  • Regulatory framework
  • Public engagement and consumer information

第1回の委員会は3月24日に開催予定。春に開催されるPublic meetingの映像はここで見れるようになるようだ。報告書は秋に出る予定。