EPAの人事異動(George Gray氏)

米国EPAOffice of Research and Development (ORD)のトップであったGeorge Gray氏が、新政権発足に合わせてEPAを去ったようだ。Gray氏はHarvard Center for Risk Analysisの前のセンター長(その前は設立者で同じくBush政権に入ったJohn Graham氏)。彼の置き土産は、不確実性解析の推奨と、新しいIRISプロセスだ。不確実性解析は彼がHarvard時代から提唱し続けたものだけに、彼としても譲れないものがあるのだろうけど、現場レベルでは確かにたいへんだろう。後者は、IRISに利用されるリスクアセスメントの草稿を、EPA内部だけでなく、他省庁やOMBにも回覧して合意を得るという仕組みで、時間がかかりすぎるという批判を浴びていた。