[ナノ]"MINChar Initiative"によるパラメータのリスト

10月のワークショップには、大学や公的研究機関からだけでなく、Dow、BASF、ACCといった企業(団体)からも参加していることも見逃せない。BASFからは2人も。ワークショップでの議論のベースになったこのプレゼンがとても便利。ISO草稿(2008)、OECD(2008)、NIST(2008)、Warheit(2008)、D.Ray(2007)のそれぞれが提案しているパラメータを比較した表がある。
その結果出てきたのが「9つの物理化学的特性と3つの考慮すべき事項」である。Chemical & Engineering Newsにも取り上げられている。

材料の見た目はどんな感じ?

  • 粒子サイズ/粒径分布
  • アグロメレーション(二次凝集体)/アグリゲーション(一次凝集体)
  • 形状

材料な何でできている?

  • 全体の組成(化学的な組成や結晶構造を含む)
  • 表面の組成
  • 純度(不純物濃度を含む)

材料と環境の相互作用に影響を与える因子は?

  • 表面積
  • 表面化学(反応性や疎水性を含む)

毒性研究において工業ナノ材料をキャラクタライズする際に考慮すべき事項

  • 安定性:時間(動態的な安定性)、貯蔵、取扱、調製、配送等で材料の特性がどのように変化するか?溶解度や、溶解を通した材料の放出速度を含む。
  • 媒体:異なる媒体中で材料の特性がどのように変化するか、すなわち、バルク材料から様々な生体マトリクスに材料が分散した場合(「投与時の材料」のキャラクタリゼーションが特に重要だと考えられる)。
  • 可能な場合は、材料は、一連の関連しそうな用量メトリクス(重量、表面積、個数を含む)について、用量に対する反応を十分に解釈できるようにキャラクタライズされるべきである。