炭素の回収貯留(CCS)

排出された二酸化炭素を回収して貯留するという技は,あまり好きになれないが,選択肢から外すこともできないだろう.英国で,carbon capture and storage (CCS) のコストが試算された.DTIから委託を受けたPoyry Energy Consultingが計算したところ,CO2のトンあたりコストは25ポンド(=6000円)となった.報告書はDTIのサイトからpdfファイルで読むことができる.
現在の欧州市場でのCO2のスポット取引価格は4.11ユーロ(=640円).昨年4月の大暴落(30ユーロから10ユーロへ)からさらに半値以下に下がっていたとは!しかし,先物は2008年物で15.55ユーロ(=2400円),2012年物で17.93ユーロ(=2800円).これらと比べたら2 倍ちょっと.しかしCCSはやはり高い.2012年以降の枠組みがまだ決まっていないが,これ以降ならペイするだろうか.
ちなみに日本で始まった取引市場は「最新の取引動向」が10月1件のままなんだけど閑散としているのだろうか?