大統領令13422号とOMBのBulletin

1月18日,ブッシュ政権大統領令13422号を公布.これはクリントン政権時の大統領令12866号への追加的修正.規制影響分析の対象に明示的にガイダンス文書も含めるという趣旨のもの.これに合わせてOMBが"Final Bulletin on Good Guidance Practices"(pdf)を発表.
あいまいな位置付けだったガイダンス文書を"regulatory action"の1つと位置付けるだけのように思えるが,そのことの波及効果(司法審査の対象になるなど)について,EPA等の行政機関は警戒しているらしい.また,ガイダンス文書を入れるだけの修正かと思わせておいて,実は次のような修正ももぐりこませてある.Sec.4(c)(1)(B)で,省庁は,1年間に予定している重要な(significant)規制をまとめた規制計画(Regulatory Plan)をOMBに提出することになっているのだが,その中には「検討された代替案と予想される費用と便益の予備的な推計値」を含むとされていたのを,「優先順位付けに役立つように,各規制の検討された代替案と予想される費用と便益の予備的な推計値,および,1年間に計画されているすべての規制の総費用と総便益の最良推定値」を含むというふうな修正が入っている.