米国の食料品製造者協会がケーススタディを実施

Project on Emerging Nanotechnologies食料品製造者協会(Grocery Manufacturers Association:GMA)は,共同で,食品と食品包装のための工業ナノ材料の製品化と規制に関するいくつかのケーススタディを実施すると発表した(news).ケーススタディは仮想的な製品を使って行われ,サプライチェーンにわたる自主管理や規制による監視に焦点を当てる.最初のケースは,仮想的なナノ包装製品について,第三者コンサルタントとMichael R. Taylor教授("Regulating the Products of Nanotechnology: Does FDA Have the Tools It Needs?"の著者)のもとで実施される.
Environmental Defenseと組んだデュポンにしても,今回のGMAにしても,行政や政治による介入が始まる前に先手を打っておくことの重要性をよく理解している.1つは,いずれ何らかの法規制ができるとしても,自分たちに有利なデファクトスタンダードを作っておくことが後で生きてくる.もう1つは,外部の力も借りて情報を早めに入手することは企業内部の意思決定や管理に必ず役に立つ.