ドイツの法規制ギャップ調査

ドイツ連邦環境庁(Umweltbundesamt:UBA)からの委託で,Institute for Applied Ecologyがまとめた法規制ギャップ報告書「ナノテクノロジーの法律面の評価:現行の法枠組み,規制の必要性,および,欧州と国家レベルでの規制オプション」(Legal appraisal of nano technologies: Existing legal framework, the need for regulation and regulative options at a European and a national level)が発表された.報告書はpdfで全188ページ,前半がドイツ語,後半が英語.
第5章が現行の法的枠組みの分析を行っていて,生産(5.2節),販売(5.3節),運送(5.4節),使用(5.5節),消費後/廃棄(5.6節)のそれぞれについて,さらに細かく分けた上で,ギャップの在り処と提案オプションが記述されている.第6章は,第5章で明らかになった法規制ギャップを埋めるために考えられるオプションを,化学物質に対する法律(6.1節),事業所に対する法律(6.2節),水に関する法律(6.3節),廃棄物に関する法律(6.4節)について検討されている.第7章では,5段階からなるマルチステップ手続きが提案されている.

  • Step 1:情報の問題に立ち向かうための最初の手段
  • Step 2:リスクに関する情報の体系化と評価
  • Step 3:さらなる規制要求の明確化
  • Step 4:リスク管理対策の実行とモニタリング
  • Step 5:規制フレームワークの修正