チャールズ皇太子のカーボン・フットプリント

チャールズ皇太子一家は,2005年以来カーボンニュートラルを達成している(2007年1月以前の海外出張は含めていなかったらしい).オフセットには,Climate Care社のプログラムを利用している.チャールズ皇太子の年次会計が発表され,その中で実際のCO2排出量が初めて公表された.昨年は9%削減して3,425トンとなった(news).クルマには使用済みの食用油を使い,フードマイレージを減らすために地産食物を購入.悩みの種は,外国への出張で,これだけは政府が決めることなので減らすのが難しい.また,セキュリティ上,プラベート機で飛行するため,CO2排出量は相当なものになる.今年の初め,Global Environmental Citizen Prizeを受けるために20人のチームを連れてニューヨークまで7,000マイルも飛ぶことについて「偽善者」だという批判も受けた(news
近いうちに,店に並ぶ商品には,生産地や原材料,カロリーなどのように,ライフサイクルCO2排出量が記載されるだろう.大きなイベントでは,CO2排出量を公表することが当たり前になり,その多くでカーボンニュートラルを目指すことになる.個人や家庭でも年間CO2排出量を計算することは普通のことになり,オフセットを実行する人も増えるだろう.そしてそのことを名刺に記載したりする人も出るはずだ.社会を啓蒙する立場にある個人や組織は,すでにこのようなことを実践している(あるいは宣言している).ドイツワールドカップだって,Google社だって,Tesco社だって,そして,チャールズ皇太子もその一員だ.たぶん,U2のボノとかが続くだろう.