2007 SRA Annual Meetingの予習その2

12日のPlenaryは昼食を食べながらの"Nudge Nudge, Say No More?".どうもこの言葉はモンティ・パイソンからの引用のようだ.ゲストは今大会一番の大物,Chicogo大学ロースクール教授のCass R. Sunstein氏.タイトルは「リバタリアンパターナリズムは矛盾した言葉ではない」.自由を尊重するリバタリアニズムと,強制的な感じのパターナリズムは一見矛盾する言葉だ.どんな議論を展開するのだろう?Sunstein氏の最近の著作はたいてい買ってあるんだけどきちんと読んだものはない.最新作は今年出た『ワーストケースシナリオ(Worst Case Scenario)』.その前が『不安の法則:予防原則を超えて( Laws of Fear: Beyond the Precautionary Principle)』.Sunstein氏の講演に対しては,討論者が用意されており,これまた大物,John D. Graham氏だ.彼とはずいぶん前に食事をして握手もしたので,Harvard大学からブッシュ政権のもとでOIRA長官を経て,Pardee RAND Graduate School(PRGS)の学長に至るまで動向を追い続けてきた.とても楽しみな対決だ.でもそれを楽しむためには,Sunstein氏の著作に目を通しておかなければ.うーん,やるべきことが多いなあ.
次は,届いたばかりのSRAのRISK newsletterから,SRAの各Specialty Groupの活動報告を読んでみる.読み飛ばしかけたけど,意外におもしろかった.