米国のオゾンの新環境基準値は0.075ppmに!
EPA Strengthens Smog Standards to Better Protect Human Health and the Environment - EPA Newsroom
裁判所から命じられた期限(3/12)ぴったりに、オゾンの新環境基準値(NAAQS)が発表され、8時間平均値で0.075ppmに決まった(正確には、年間で4番目に高い1日最高8時間平均濃度の3年平均値が0.075ppmを上回らないこと)。以前の基準値は0.08ppmであり、これは0.084ppmと解釈されていたので、0.01ppm近く厳しくなったことになる。ただし、CASACの勧告は0.070ppmであり、浮遊粒子状物質(PM)の基準値改訂に続いてCASACの勧告が受け入れられない結果となった。また、第二基準(通常、植物や生態系への影響を勘案して決められる)は、新しい指標の採用が提案されたものの、以前と同じく、第一基準と同じという結果になった。(この件続く)
詳細はここに、Federal Registerに掲載されるFinal Ruleは300ページのpdfで読める。
ここでも随分追いかけてきた。
- 過去記事:EPAによるオゾン新基準値の提案根拠(2007年7月10日)
- 過去記事:米国EPAがオゾン新大気環境基準値を提案(2007年6月22日)
- 過去記事:オゾンの新環境基準値の裏に潜む矛盾(2007年6月22日)
- 過去記事:米国のオゾン環境基準値見直し(2006年7月1日)
- 過去記事:NASによるオゾン影響の定量化と金銭評価のパネル(2007年6月28日)
このパネルはまだ終わっていないようで、第7回ミーティングが2008年2月14日に行われたようだ。期間もいつの間にか延長されて、2008年3月31日までに伸びている。最近のミーティングは必ずクローズドであり、議論の内容は分からない。最終案の発表にどのような影響を与えたのかは分からない。4月以降に公開される報告書を楽しみに。