4月に全米でテレビ放映されるナノテク番組

ナノテクが世界をどう変えるかという視点からナノテクのリスクベネフィットを討論するテレビ番組"Nanotechnology: Power of Small"が4月に全米で放映される。「プライバシー」「健康」「環境」という3つの視点についてそれぞれ5つ程度の質問が挙げられている。それぞれについてのビデオを見ることができる。サイエンス・コミュニケーションとしても画期的な試みだ。
「環境」パートには、Andrew Maynard氏や、Environmental DefenseのRichard Denison氏、Rice大学のKristen Kulinowski氏なんかがパネリストとして参加している。Sunnyvilleという架空の町にナノテクを使ったソーラーパネルを生産するSolar Synergyという企業がやってこようとしているという設定。Mayrnard氏は"long-term negative consequences"の可能性を指摘。そこから議論が盛り上がる。Denison氏はLCA的視点を指摘。各人が現実の立場とよく似た役割が設定されいて、ナノをめぐる議論の縮図がうまく再現されている。ディベートとして非常に良くできていて、最後にビデオごとにに投票できる。環境のビデオ1(約12分)の質問は「Solar Synergy社を招致するか?」だ。ぼくはYesに投票してみた。まだ10人目ということで、7:3でYesが上回っていた。3つ目のビデオでは、以前サルモネラ菌のために操業を停止したチキン生産会社が操業再開という設定。ナノセンシング技術で病原菌の混入を防ぐ。

ナノpodcastシリーズ

Earth & Sky Radio SeriesをやっているEarthSky Communicationsもこれに合わせて新しいシリーズのpodcastを始める。最初のpodcastはおなじみのAndrew Maynard氏