SWCNTの不純物とか、エイプリルフールネタとか。

Nanotechnology誌に載ったPlata et al. (2008)によると、2005年9月から2006年3月までに米国で購入した10種類のSWCNTsを分析した結果、金属や炭素系の不純物がかなり多く含まれていることが判明(news)。例えば、触媒金属が1.3–29%。ここから言えることは、まず、SWCNTといっても多様であるということ。そして、キャラクタリゼーションが不十分な毒性試験ではナノ材料そのものでなくこうした不純物の影響を拾っているかもしれないことだ。。
他方、Environmental Defense FundのブログNanotehcnology Notesの4月2日の記事では、3月にシアトルで開催されたSociety of Toxicologyの年会に参加してきた書き手が、ナノ材料の何が有害性を高めるのかに関する「一般原則」が見つかる希望について述べている。
そういえばナノのエイプリルフールネタもあった。「新設されたナノテク保護庁(NPA)が分子アセンブラーを規制する」というネタ。NPAはグレイグーを有害物質に指定したり、ナノボットの有害性マークのコンテストを開いたり。設定や登場する機関や人物のディテールがやたら凝っている。PEN(Project for Emerging Nanotechnologies)かと思ったら、PEN(Project for Exposing Nanotechnologies)だったり、Lux ResearchがLachs Researchになってたりする一方で、CRNとかETCとかFriends of the Earthなんかはそのままの名前で登場。欧州委員会ではフランス語にgrey gooに相当する単語がなくて法規制作成過程での翻訳で行き詰っているなんていうネタも出てくる。関係者には笑えるネタがたくさん仕込んである。Andrew Maynard氏もお勧め
David Berube氏がBlogを久々に更新。いろいろおもしろそうな論文を書いている。