米国議会での動きとEPAのNMSP続報

Nanotechnology Law Reportのblog記事によると、米国下院のScience and technology Committeeの議長である民主党のBart Gordon氏が、NNI予算の10%(1億5000万ドルに相当)をナノテクのEHS(つまり環境健康安全)問題に使うという法案を準備しているらしい。現在は4%。上院でも民主党のJohn Kerry氏が同様の法律を準備中。
米国の商工会議所(Chamber of Commerce)が4/3に"Forum Discussion on EPA's Nanoscale Materials Stewardship Program"(EPAのNMSPに関するディスカッションフォーラム)をワシントンDCで開催したという記事。プログラムはここ(pdf)。共催に各種業界団体。NMSPには開始翌日にDuPontが"Light Stabilizer 210"に関する情報をEPAに届け出て、一番乗りしたことが報道されたが、その後もう1社"2PI"(※URL等は確認できず)が提出したそうだ。EPAのGulliford氏によると、さらに、10社が提出する意思を表明している。(i) BASF; (ii) Bayer; (iii) Dow; (iv) Evonik; (v) GE; (vi) Nanocyl; (vii) Nanophase; (viii) PPG; (ix) Sasol North America; and (x) Strem Chemical、と大企業がずらり. 他にも、アリゾナ州立大学も参加を表明している。こうしてみると、英国の自発的報告制度(VRS)と違って、産業界の協力を確実に取りつけることでうまく機能しているようにみえる。