カドミウム汚染米は大丈夫らしいが。

事故米のニュースのときにまっさきに思い浮かんだのは「カドミウム汚染米は大丈夫か?」だった。0.4ppm以上1.0ppm未満のカドミウムが検出された米は食用に適さないとして工業用途に回されることになっているからだ。こっちの方が量としては圧倒的に多いだろう。当初、カドミウムの件に触れた記事が全くなかったので「これは触れちゃいけない話」なのか?と密かに思っていた。こっそり詳しそうな人に聞いてみたら、日経新聞の記事に情報が載っているとのこと(リンク)。

食用に適さない米の転用防止として、農水省カドミウムが含まれた米は赤く染めている。1970年以降、0.4PPM以上、1.0PPM未満のカドミウムが含まれたコメについて、工業用のりなどに加工することを条件に販売。最近5年でも年間1200―2400トン程度のカドミウム米が発生しているが、すべて着色されている。


着色されているので安心、という理屈だ。ただ気になるのは、事故米問題が報道された当初、何度か聞いた「最近は米を原料に工業用のりを作ってる業者なんか聞いたことないですよ」という関係者の証言。赤く着色されたカドミウム汚染米は何に使われているのだろうか?いちおうこういう記事もあるので、やっぱり米を原料とした工業用のりがあるのだろうか。糊だとしても赤くなってしまったら使い勝手が悪くないのか?