Andrew Maynard氏のBlog追っかけ再開

去年の9月から貯まってるブログの追いかけを再開。

9月9日は「銀ナノ:古い問題、それとも新たなチャレンジ?

ここで取り上げられたのはPENの報告書シリーズ第15弾の"Silver Nanotechnologies and the Environment: Old Problems or New Challenges?"で著者はSamuel N. Luoma氏。ちなみに、銀ナノ粒子を使った消費者製品はPENのインベントリで2006年3月の25から2008年8月の235に激増。

9月23日は「たくさんのお金、でもそれで十分?

5年で3800万ドルの資金がナノ材料の環境影響研究に支出されるというNSFニュース(ここには具体的な金額は載ってないけど)についての記事。これまでせいぜい年間500万ドルだったのでおよそ3倍。これは大歓迎とMaynardさんは言う一方で、ヒト健康影響の研究が不足していることを指摘。さらに問題なのは、リスク研究の戦略が欠けていることだと指摘。連邦政府のナノテク予算の10%をリスク関連研究に投資せよと提言。

9月26日は「2020 Science−はっきりと将来を見る

新しいブログ"2020science.org"を開始。1週間に一度のペースを自分に課してきたが、ブログを始めて1年。自分はブログを書くことが好きだということが分かったとMaynard氏。そしてより広い範囲のネタを書きたいということで、独自のブログに移行することを決意。そしてこの「追っかけ」も両方を追っかけることに。

9月24日は「大統領の選択:大事なのは科学だ!

大統領選挙の話にからめて、科学政策(science policy)の重要性を語る。21世紀のアメリカには技術革新が必要不可欠だけど、その基礎には科学がなければならないことを強調。

9月30日は「Synthetic biologyと一般人:腹を割って話す時が来た?

PENが発表した電話による全国アンケート調査報告書。対象はナノテクノロジーと合成生物学(Synthetic biology)。アンケート結果が気になったMaynard氏は11歳の息子に、アンケートのようにSynthetic biologyの説明をして聞いてみたそうだ。彼の答えは「それって聖書に反するんじゃないの?」「それってフランケンシュタインの怪物みたいなもの?」だった。アンケートの結果は、Synthetic biologyに対する態度はナノテクに対する態度よりもずっと感情(さらにはその源には宗教がある)に影響を受けることが分かった。社会に受容されるためには相当がんばる必要がるぞ、と指摘。ただし幸いまだ初期段階だ(まだ間に合う!)。ちなみに2008年8月段階で、米国人の約半数がナノテクという言葉をまだ聞いたことがないと回答している。