Lux Researchによる新興技術企業評価手法

"Lux Innovation Grid"はLux Researchが開発した新規技術に参入した企業の評価ツール。技術面、ビジネス面、成熟度の3軸で評価。その結果を、M&A、ライセンス供与、パートナーシップ、投資といった観点から判断できる。最近、ナノマテリアルに適用した報告書"Grading Nanomaterial Start-ups on the Lux Innovation Grid"を出したようで、nanowerkの記事によると、次のような発見があったそうだ。

  • ナノポーラス材料には、Aspen Aerogels社やNanoPore社の成功を受けて、BASFのような大企業がまさに参入しようとしている。
  • セラミックナノ粒子は、NanoScale社などごく一部を除くと、財務的に弱体化し、買収されていくだろう。
  • カーボンナノチューブサプライヤーは、財務的な苦境と大企業の参入を受けて淘汰されるだろう。特に多層カーボンナノチューブサプライヤーは厳しい。単層カーボンナノチューブは競争圧力は少ないものの、市場がまだ成熟しておらず販売は小さいままなので、資金が尽きると終わり。