報道その1:ナノ粒子への曝露によって労働者が死亡したとする論文
昨日ウェブに掲載されると言われていた論文はまだアップされない。一番詳しく紹介しているのは、SAFENANOのエディターであるBryony Ross氏のまとめかな。論文公表を前提にどんどん報道は増えていく。もしかして専門家からの批判を受けてERJ誌側が慎重になってしまっているのか?日本語のニュース記事はまだ見ていないけど、ロイターが報じたので時間の問題だろう。Discover誌のブログ記事には早速Maynard氏がコメントをつけている。
Natureのニュースの見出しは抑制的で「ナノ粒子の安全性に疑問」。副タイトルに「中国の工場労働者における肺の損傷が健康への恐れを高める」
Andrew Maynard氏、Ken Donaldson氏、Anthony Seaton氏の3人がコメント。
Reuterのニュースの見出しは「中国で死亡と肺の損傷がナノ粒子に関連づけられる」
香港支局からの報告ということもあって、コメントは香港中文大学の化学病理学者のAllen Chan氏のみ。Reuterの影響力は大きく、New York Times紙やWashington Post紙にも転載されている。
Telegraph紙の見出しは「塗料に使用されたナノ粒子が殺した可能性を研究が示唆」
筆頭著者のYuguo Song氏のインタビューをとったようで多数の発言が引用されている。外部有識者のコメントはAndrew Maynard氏。
Daily Express紙の見出しが現時点では一番センセーショナルか「微粒子が2人の労働者を殺したことを受けての警告」
ナノ粒子が死亡の原因であると断定した見出し。さらに書き出しは「昨日その技術が人を殺す初めての証拠が示されたことで、日用品に含まれる技術に対する恐怖が高まった」とある.