SafeNanoがREACH関連の重要なアドバイザリー契約を獲得!

英国のSafeNano(ブログで書いた紹介記事はここ)がコンソーシアムとして、2つの契約を取り付けたとのこと。1つはREACH-NanoInfoと言って、REACHのもとでナノマテリアル固有の特性をどう扱うか検討するもの、もう1つがREACH-NanoHazExと言って、これもREACH文脈でのナノマテリアルの曝露&ハザード評価を行うもの。
コンソーシアムには、SafeNanoの他に、ナノテク業界団体であるナノテク産業協会(NIA)や、欧州化学工業協会(Cefic)、そして、イタリアのコンサルタント会社であるSoluzioni Informatiche社なんかが入っている。プロジェクトは2010年1月からスタートし、12〜16か月後にはアウトプットが出てくる予定で、それがさらに欧州委員会によってREACHの改革のための資料として利用されるとのこと。REACHのもとでどのようにしてナノマテリアルが取り込まれるかという方向性を決めるカギとなりそうだ。
そういえばしばらく前に、オランダのRIVMから「REACHのもとでのナノマテリアルケーススタディとして銀ナノ粒子」というおよそ150ページ(本文50ページ)の報告書が出た(pdf)。ここでは銀ナノ粒子をREACHのもとで登録しリスク評価を行うという仮想的なケースをたどることで、様々なギャップを明らかにするというもの。