航空機テロのリスクアセスメント

米国では今,国内・国際問わずすべての空路の「脅威レベル(threat level)」がオレンジ(=高い)となっていて,液体やジェル状のものの航空機への持込みが禁止されている.
米国の国土安全保障局(DHS)はテロのリスク評価手法である"Automated Targeting System (ATS)"を提案している.ここの「Appendix B」に載っている39項目の乗客データを,データマイニングの手法を用いて航空機の個々の乗客がテロリストである可能性を評価する.予約をした日付,旅程,座席情報,支払情報,請求先住所,旅行会社,バッグの数などが含まれている.この手法に対してはプライバシーの観点からの問題が提起されているようだ.DHSはパブリックコメント期間を延長した.