とうとう出た企業向けナノリスクコンサル「ナノリスクチェック」
工業ナノ材料を生産したり使用したりする企業にとっては様々なリスクが懸念される。製品によって何らかの健康被害が生ずるというリスクはもちろん、直接そんな事態がなくても、法規制ができて材料や製品が売れなくなる事態だって十分考えられる。そんなことになれば研究開発投資だって無駄になりかねない。こうした場合には、保険とコンサルはビジネスチャンスだ。
今回はコンサル事業の話。ドイツのテュフズードインダストリサービスGmbH(TUV SUD Service GmbH)(※GmbHは有限会社のような意味)とスイスのイノベーションソサエティ社(The Innovation Society Ltd.)の共同事業。両者はすでに、ナノテクの環境や安全上のリスク管理に関する認証制度"CENARIOS®"を実施している。テュフズードジャパンのウェブサイトには2007年6月14日付けニュース「ナノテクノロジーのリスクマネジメント認証:CENARIOS®」が読める(記事)。9月にはビューラー・パルテック社に初めて発行した(記事)。
今回のサービス「ナノリスクチェック(NanoRisk Check)」は2日半の時間でナノテク関連の企業活動のリスク評価を実施するというものだ。「チェック」というからにはたぶんチェックリストのようなものがあるのだろう。説明では以下のようになっている。うーん、どんなもんだろう?値段も知りたい。
NanoRisk Checkは、製品中のナノ材料の取扱いや使用に関するあなたの会社のリスクポジションの概観が分かる新しいツールである。
対象グループ:研究開発、生産、製造、小売を対象としている。
NanoRisk Checkはナノ特有の以下のものを含む。
- 現行のリスク管理システムの適合性の評価
- 生産における職業安全性(EHSリスク)の現場分析
- 製品と責任リスクの状況の分析
NanoRisk Checkは両社の名高いナノテク専門家によって2日と半日の間に実施される。
- 1日目:工場業務の責任者とともに工場ツアー
- 2日目:その成果の分析と加工
- 3日目(半日):結果のプレゼン
あなたのベネフィット:潜在的な欠点の概観を得ることができる。同時にNanoRisk Checkがさらなるソリューションを築くための第一歩となる。