2008-06-22から1日間の記事一覧

物理化学的特性、in vitro試験、in vivo試験をつなげることに成功したという話?

PNASに出たところの論文。ニュース記事だけ読むとすごいことが書いてある。とりあえずアブストを翻訳。物理化学的特性、in vitro試験、in vivo試験をそれなりにつなげることに成功したという話らしい。 Shaw, S. Y., Westly, E. C., Pittet, M. J., Subraman…

自発的な報告制度:米国と英国のその後

米国EPAが今年1月に開始したNMSP(Nanoscale Materials Stewardship Program)の基礎的プログラム(Basic Program)への参加の締切日である7月28日まであと1か月ちょっととなった。これまでに提出したのは3社(DuPont, Office ZPI(※), 匿名の事業者)だけで…

とうとう出た企業向けナノリスクコンサル「ナノリスクチェック」

工業ナノ材料を生産したり使用したりする企業にとっては様々なリスクが懸念される。製品によって何らかの健康被害が生ずるというリスクはもちろん、直接そんな事態がなくても、法規制ができて材料や製品が売れなくなる事態だって十分考えられる。そんなこと…

REACHにおいてCarbonとGraphiteが対象物質に

6月9日(月)のEUの関係者の発言によると(nanowerk記事)、欧州委員会では前週、これまで免除規定であるAnnex4(物質固有の特性のためリスクは最小限であることが十分な情報により示されているもの)に含まれていた「炭素」と「グラファイト」を免除規定か…

IARCモノグラフへのその他のリクエスト

Imperial Colledge Londonの環境疫学者であるVineis氏は、ストレス、気候変動、ハーブなどの代替薬品をリクエスト。気候変動で発がん?と疑問に思ったら、途上国での干ばつや洪水で土壌の成分が変わり、ヒトをがんから守るセレンなどの微量栄養素が減るかも…

IARCモノグラフにカーボンナノチューブがリクエストされた

これもPoland et al.レターの波及効果ネタ。International Agency for Research on Cancer (IARC)(国際がん研究機関)の「IARCモノグラフ」シリーズは、ヒトにがんを生じさせる可能性のある対象を、1971年以来900件以上とりあげ、そのうちおよそ400が「ヒト…