物理化学的特性、in vitro試験、in vivo試験をつなげることに成功したという話?

PNASに出たところの論文ニュース記事だけ読むとすごいことが書いてある。とりあえずアブストを翻訳。物理化学的特性、in vitro試験、in vivo試験をそれなりにつなげることに成功したという話らしい。
Shaw, S. Y., Westly, E. C., Pittet, M. J., Subramanian, A., Schreiber, S. L. and Weissleder, R. (2008). Perturbational profiling of nanomaterial biologic activity. PNAS 105(21): 7387-7392.

ナノ材料の生物学的影響(毒性を含む)についてのわれわれの理解は不十分である。In vivoでの動物試験はゴールドスタンダードであり続けている。しかし、動物試験を数多く実施することは現実的でないため、in vivoでの活性と相関のあるin vitro試験を開発することはやりがいのある仕事である。われわれは本論文で、一般化可能で体系的なやり方でin vitroのナノ材料の活性を分析することの実行可能性を示す。われわれは、ナノ粒子の影響を、細胞生理の異なる側面を反映する複数の細胞型と複数の試験を使って、多次元的なやり方で評価した。これらのデータを階層的クラスタリングすることで、単一のin vitro試験の結果から外挿するのと違って、細胞状況の広いサンプリングの中から同様なパターンの生物的活性を持つナノ材料を特定できる。われわれは、このアプローチがしっかりした詳細な構造活性相関を同種るすることを示す。さらに、ナノ粒子のサブセットはマウスで試験され、in vitroで同様な活性プロファイルを持ったナノ粒子はin vivoでの単球数への同様な影響を示した。これらのデータは、新規のナノ材料のデザインに有益な情報を与え、in vivo活性についての必要な試験を示しうるナノ材料のin vitroでの多次元的なキャラクタリゼーション戦略を示唆している。