「攻めのリスク評価」は経営学の問題なのかもしれない

最近、新興リスクのガバナンスの鍵は企業の経営陣のリスクリテラシーの有無にかかっているという話をあちこちでしている。すなわち、不確実性に直面した場合に、予防という名のもとに委縮してしまうのではなく、企業自ら先手を打ってリスク評価を実施し、その結果を公表するとともに、リスク管理を実践するという姿勢を示さない限り、競争力の向上やイノベーションがありえないという話。ただ、今のところあまり手ごたえはない。どうやったら経営陣に届くのだろうか?経済的なリスクに関しては、「リスクをあえて取る」ことの効用はしばしば語られるが、新規技術や新規物質についても同じようなことが言えるという話は経営学の文脈で語られるのは聞いたことがない。そうか、経営学の雑誌に書かせてもらえると、届いてほしいところに届くのかな。