Andrew Maynard氏のブログ追っかけ

3月30日は、食品へのナノテク応用についてのゲストブログ

最近、食品へのナノテク応用とそのリスクについての議論が盛んだ。2009年初めには英国上院が食品部門におけるナノテク利用に関する調査を開始した。3月には欧州EFSAが食品や餌へのナノテク利用によって生じる可能性のあるリスクに関する科学的意見を発表した。この日のブログは、AAASの年会の中で開催された「ドーナツから薬品まで:ナノバイオテクノロジーの進化あるいは革命?」というシンポジウムで講演をしたオランダのWageningen大学のDr. Frans Kampers氏に当日のスライドを使って、ゲストライターとして執筆してもらったもの(スライドすべてはここ)。Maynard氏は最初にコメントをした。
多くの人はナノテクノロジーとナノ粒子を混同し、「ナノテクノロジーのリスク」を「ナノ粒子のリスク」と捉えてしまう。しかし、不溶性で生体内に残留するようなナノ粒子は食品にはめったに使われないという。その理由は非常にシンプルで「ヒトの体がそれらによって得るものがないから」ということ。ナノテクが使われるカプセルは100ナノメートルよりも大きいので、ナノ物体についての通常の定義からは外れる。これらの粒子の内部構造に、ナノテクは使われ、それが新しい特性を発揮する機能を生み出す。