FP7の新プロジェクト"ENPRA"がスタート

欧州のFramework 7の新規研究プロジェクトである"ENPRA"(Engineered NanoParticle Risk Assessment)がスタート(リンク)。予算は3年半で370万ユーロ。IOM(Institute of Occupational Mediciene)のDr. Lang Tranがリーダー。欧州15機関、米国6機関が参加。その中には、EPA、NIOSH、NIH-NIEHSも含まれている。in vitroとin silicoを中心に推し進める意図あるようだ。書いてあるテーマは次のとおり。

  • 観察される毒性に効く決定的な物理化学的特性の特定
  • 観察される影響の基礎にある細胞あるいは分子レベルのメカニズムの探索
  • in vivo試験で検証可能な、ハイスループットな代替毒性試験として用いることができるシステムの開発
  • 新規材料のハザードを予測するために構造活性手法の利用
  • in vitroでの結果をin vivoや他の関連する職業曝露や消費者曝露に外挿
  • すべてのデータを「証拠の重み」としてリスク評価に取り込み

テーマ的には非常に普遍的なもので、ぼくらが日頃考えていることともまったく同じ。最近、欧州や英国と米国の共同研究のケースが目立つ。日本は取り残されないか心配。