官報のPMN(製造前届出)情報をチェック

米国の官報(FR)のPMN(製造前届出)情報を1年ぶりにチェックしてみた(リンク)。以前の記事はここここナノマテリアルっぽいものは全部で17個見つかった。エクセルシートにまとめてみたけど、アップするの面倒なので時間があるときに。
この1年間で新しく出ていたナノマテリアルとしては、Nano-C, Inc.からフレーレン関連物質が3つ(そのうち2つはCBIとなっているが、用途情報がまったく同じなのでどう見ても3つともNano-C社のものだろう)、Cnano Corporation社から多層カーボンナノチューブ(MWCNT)、Nanocyl社から2種類のMWCNT、匿名企業の「カーボンナノマテリアル」が1つ。Nanocyl社は、化学物質名を「触媒化学気相成長法によって得られた短く絡まった多層カーボンナノチューブ」と詳細に表記している。「短く絡まった」と書いたのは、エジンバラ大学のDonaldsonらが、動物実験の結果から、長くて尖ったMWCNTを「アスベスト様」だと主張していることを意識しているのだろう。以前、Nanocyl社の関係者にインタビューしたとき、Poland et al. (2008)は自分たちの材料の安全性を示す証拠の1つと考えているとまで言っていたから。PMNには「カーボン」としか書かれていなかった「P-08-0199」は、2月3日に出たSNUR(提案ルール)により、MWCNTであったことが判明。