2006-08-14から1日間の記事一覧

ノルウェーの公式VSL

ノルウェーでは,1990年代初め,他国のWTPのレビューからVSLを便益移転して,1000万NOKが付けられた.事故の被害者へのインタビューを通して得られた障害度を用いて,負傷の費用が推計された.この後,物価調整されて用いられている.

フィンランドの公式VSL

フィンランドでは,「社会的支払意思額(social willingness to pay)」と呼ばれる人的資本アプローチが用いられていた.交通通信省(Ministry of Transport and Communications)がVTT Communications and Infrastructure社に交通事故に起因する生活の質の損…

スウェーデンの公式VSL

スウェーデンでは,National Road Administration (NRA)が費用便益分析を行う際にVOSLを用いてきた.1986〜1987年に実施されたアンケート調査に報告された値(Persson and Cedervall 1991)を更新して,1997年値で1300万スウェーデンクローナ(SEK)(約2億1…

ニュージーランドの公式VSL

ニュージーランドでは,1991年に初めてWTPに基づいたVOSL公式値が採用された.Miller and Guria (1991)が1989〜1990年に行ったいくつかのアンケート調査に基づき,1991年値で200万NZドルとされた.この値はすべての交通モードで共通に用いられている.その後…

カナダの公式VSL

カナダでは,交通省(Transport Canada)が1994年に作成した費用便益分析ガイドにおいて,各国での研究と実際の利用をレビューした結果,すべての交通手段における死亡1件回避の便益として150万カナダドル(およそ1億5500万円)(1991年値)という公式値が定…

オーストラリアの公式VSL

オーストラリアでは,人的資本アプローチが公式に採用されている.1996年における交通事故費用のうち,死亡事故に関するものが29.2億オーストラリアドル(1999年値)で,死者数が1970人なので,死亡1件あたりの費用はおよそ150万オーストラリアドル(およそ1…