持続可能性
まずは世界気象機関(WMO)による発表から.2005年のCO2濃度は379.1ppmで前年に比べて0.53%上昇して観測史上最高値を更新(記事).N2O濃度も319.2ppmで前年に比べて0.2%上昇.メタンなど他の温暖化ガス濃度は変化なし. 先日,「温暖化ガス・メタン、00…
欧州気候取引所では,1トンあたり現在15〜16ユーロ(2200〜2400円).米国シカゴ気候取引所では,$4.40〜$4.60(510〜530円)程度.
米国エネルギー省「セルロース系エタノールへの生物学的障壁を破る:共同研究アジェンダ(Breaking the Biological Barriers to Cellulosic Ethanol: A Joint Research Agenda)」 欧州環境庁「欧州は,環境を破壊せずにどれくらいのバイオエネルギーを生産…
バヌアツという地味な国が1位になったことで,日本のメディアにも紹介されたが,その多くが間違って報道していた.例えば・・・ 地球上で最も幸せな国はバヌアツ 英シンクタンク公表(時事) ハッピー・プラネット指数(Happy Planet Index: HPI)はけっして…
町山氏が7/18(火)のストリーム・コラムの花道で紹介した映画,"Who Killed the Electric Car?"(公式サイト).GMは10年前にEV1という電気自動車を発表し,1000台ほど一般にリースしたのだが,突然回収されEV1は歴史から「なかったこと」になってしまった…
ふと思った.原油高騰による強制的な省エネは「神の見えざる手」なのかもしれない. 欧州での排出権取引市場では現在CO2が1トンあたり17ユーロ(2500円),日本企業が行うCDMは1トンあたり700〜1000円あたり.ここから換算すると,CO2の排出1kg分をオフセッ…
原油価格がまた最高値を付けた.こうなると環境税の議論が完全に霞んでしまう.完全に現実が超えてしまっているからだ.以前書いたように,「環境省が昨年10月に提案した環境税は,ガソリン1リットルにわずか1.52円の上乗せ」でしかない.現実のガソリン価格…
過去15年間に,バンドとライブに来るファンが移動のために排出してきたCO2量をオフセットするそうだ.NativeEnegy社による.3600万マイル相当で,推定費用は21万6000ドル(およそ2500万円).
英国政府、大胆なCO2排出削減策を発表(日経エコロジー) Government signals a step-change on environmentally sustainable behaviour (DEFRA) 6月12日,英国の環境大臣は,英国政府の建物について,2012年までにカーボン・ニュートラルを達成することを目…
−注目集めるエタノール業界--米国2番手のベラサン・エナジーが新規株式公開(CNET) 同社は現在、年間2億3000万ガロン(約8億7000万リットル)を生産している。計画段階にある工場が完成すれば、2007年には年間3億4000万ガロン(12億9000万リットル)、2008年…
はてな、風力発電による「グリーン電力証書」を取得(hatena) はてなは,日本自然エネルギー株式会社から「グリーン電力証書」を取得し,年間30万kWhの風力発電を同社に委託することで,「はてなは自然エネルギーで稼動する「風で動くインターネットサービ…
農家はこれまで3つのFを作ってきたが,これからは4つ目のFも作るように要請される.最初の3つは,食物(food),飼料(feed),繊維(fiber).そして4つ目のFは燃料(fuel). Biofuels and the environment (ES&T) エタノールの生産が急拡大すると逆に環境…
地球に優しいのはどっち?マイクロソフト対グーグル(CNET) 両者とも自然エネルギーの導入や,自家用車の利用抑制などを進めているという紹介記事.どちらが先にカーボン・ニュートラルをやるだろうか?
1ヶ月前にこんなことを書いた(link). もちろん,カーボン・フリーを売りにする会社だってでてくるかもしれない.今の「ゼロ・エミッション」は目に見えるものをゼロにしてるだけで二酸化炭素までゼロにしてるわけではない.カーボン・オフセットによって…
アル・ゴア氏の映画"An Inconvenient Truth"が世界初の「カーボン・ニュートラルのドキュメンタリー映画」となった(link).映画会社であるParamount Classics社とParticipant Productions社は,NativeEnergy社のサービスを使って,映画の製作やプロモーシ…
The identification of 100 ecological questions of high policy relevance in the UK (Journal of Applied Ecology) 英国の政策立案者が答えを知りたい生態学に関する質問が100点挙げられた.これは最初に約1000点挙げられた質問から654人による2日間にわ…
原油価格の高騰でバイオ燃料への関心が高まっているが,5月末に開催された「インディ(インディアナポリス)500」で,使用される燃料へのエタノール10%混合が義務付けられた.これまではメタノール100%だった.2007年にはエタノール100%になるという. エ…
日本でもウェブサイト上でネット取引が始まる.これまでの取引は,1,800〜2,200円/CO2トンで実施されていたようだ.4月に取引価格が急落した欧州市場では現在,急落前の半額程度の16.1ユーロ/CO2トン(=2,300円).
37%が車の買い替え検討=ガソリン高で、米消費者(usfl.com) クルマ依存のアメリカ人の42%が「車の利用を減らす」,16%が「歩くか自転車をもっと使う」と回答したのは驚き.これこそ,市場メカニズムの見えざる手による誘導だ.一方,欧州では,"You Contr…
ナスダック、5月18日から「クリーンエネルギー・インデックス」を設定(日経) NASDAQ AND CLEAN EDGE LAUNCH CLEAN ENERGY INDEX (NASDAQ newsroom) Another Clean Energy Index Launches to Capitalize on Transition from Dependence on Fossil Fuels (S…
新光投信が新ファンド「地球温暖化防止関連株ファンド(愛称:地球力)」を発売する(pdf).申し込み期間は2006年6月5日(月)から2006年6月29日(木)だそうだ.このファンドは,KLD Research & Analytics社のGlobal Climate 100 Indexに基づいた最初のファ…
Competitive Enterprise Institute(CEI)が,ゴア前副大統領の地球温暖化映画の公開に合わせて,地球温暖化対策に異議を唱えるテレビCMを作成した(link).全米14都市で5月28日まで放映される.CMにはエネルギー編と氷河編の2種類あって,両者に共通す…
W杯ドイツ大会、温暖化ガス「ゼロ」に・FIFA(NIKKEI NET) このあいだ「カーボン・オフセットの可能性」を書いたけど,いきなり来月のサッカー・ワールドカップがカーボン・オフセットをやるようだ.純増分の10万トンのうち,南アから7万トン,インドか…
New Hampshire Businesses for Social Responsibility (NHBSR)は5月11日に開催される2006年の春期会議によって排出が予想される二酸化炭素22,000ポンド(およそ2万トン)をCarbonfund.orgのサービスを使って「相殺」する.サービスの内容は,再生可能エネル…
Environmentalists Quietly Welcome High Gas Prices (NPR) 環境保護主義者がガソリン価格の上昇を密かに歓迎しているという話.最近の原油価格上昇についての記事はほとんどが生活や経済成長への影響にからめた話で,資源問題や地球環境問題とリンクさせた…
どっかの大金持ちの環境保護論者が先物を買いまくっているっていうのはどうだろうか.ぼくがもしビル・ゲイツだったらやるかもしれない.いくらがんばって環境保護活動をやっても限度がある.すべての人の心に届くなんてことはありえない.すべての人々の行…
CO2排出権、欧州市場で最高値・1トン=30ユーロ突破(日経4/25) 日経新聞にこういう記事が出た翌日からCO2価格が大暴落. CO2排出権価格が一転急落(日経5/1) 30ユーロ近かった価格が,半分以下になった.一種のバブル崩壊か?理由はこんなことらしい…
代々木公園のアースデイのイベントを見てきた.大きなイベントになったなあというのが最初の感想.地球環境問題を考えている人がこんなに増えたのなら世の中変わるかもと思ったりした.しかし,違和感も感じた.そのあと,原宿駅を越えて表参道の人込みに入…
"An Inconvenient Truth"(不都合な真実)が5月24日から米国で公開される.「もはや政治の問題ではない,モラルの問題だ」と演説するゴア氏. これによって,「2006年からアメリカが劇的に変わり始める!」というRenew USの妄想(?)が実現するんだろうか?…
Renew USの"FUTUREFLIX"は2006年から目指すハッピーエンド未来像.2055年から振り返るという設定.2005年に石油・石炭会社の抵抗も終わり,2006年からアメリカは劇的に変化していく."Renew US"が全米に広がり,クリーンエネルギー導入が進んでいく.2011年…